さすがに近すぎませんか?距離感0センチの猫ちゃん、壁に顔をくっつけたまま正視する姿に話題沸騰
猫はときどき何もない壁をじっと見つめていることがある動物。
これは人間より発達した聴力によって、壁の向こう側にある配水管の音や鳥の鳴き声などを集中して聞いているためと言われていますが、人には察知できない対象を見据える姿はとても神秘的です。
縞三毛柄のトルコちゃんも先日、同じように壁を見つめていたのですが、ちょっと変わっていたのがその距離感。なんと壁に顔をピッタリとくっつけたまま座っていたのです。
実際の写真(提供:飼い主さん)
ベッドの上に香箱座りをしたまま壁際を向いているこちらの猫ちゃん。
顔の部分は額と鼻が壁に触れている状態で、これだけ近いと壁を見つめるのも難しいことでしょう。もしかすると寝ているのでは?という感じがしなくもありませんが、顔をよく見るとお目々はパッチリと開いているため、どうやら眠っているわけではなさそう。
ここで一体何をしているのか、今どんな気持ちなのか、猫ちゃんの心の声を聞いてみたくなるようなワンシーンです。
縞三毛のトルコちゃん
間近で見ていた飼い主さんにお話を聞いてみると、トルコちゃんは毎日、飼い主さんが寝る前にゴロゴロしていると、必ずベッドに乗って来て背中を向けるのがルーティン。ところが、この日はベッドに上がってくると壁に接近して向き合ったトルコちゃん。これまでも壁の方を向くことはたまにあったけれど、これほど近いのは初めてのことなのだそう。
そんな愛猫の姿を見て「普段しない行動なので拗ねているように見えて面白かったです。」と当時の様子を振り返る飼い主さん。その珍しさに思わず写真を撮ってしまった一方で、猫ちゃんの心境については「たまに虚空を眺めているので、無になっていたのだと思います。」と代弁してくれました。
この後、5分ほど壁に密着していたトルコちゃんでしたが、その後は本棚の方に向きを変えて、いつもの姿でくつろいでいたそうです。飼い主さんのお家ではその状態のことを「本を読んでいる」と表現しているのだそうで、家族から可愛がられていることが伝わってくるエピソードです。
猫が長時間壁に頭を押し付ける行動はヘッドプレッシングと呼ばれ、病気のサインの可能性もあると言われています。
しかし、今回トルコちゃんが壁にくっつけていたのは頭ではなく顔で、それも短時間での出来事。飼い主さん的には多分大丈夫だとは思うけれど、念のため定期検診の時に獣医さんに聞いてみたいと思っているそうです。
みんなも気をつけてニャ
トルコちゃんは現在19歳で、人間の年齢に換算すると90歳超えのシニア猫。今のお家にやって来たのは子猫の頃、嵐の日に親猫とはぐれてしまい鳴いていたところを、飼い主さんによって保護されたのがきっかけ。臆病な性格だけど飼い主さんのことが大好きで、1日中後をつけてストーキングしてしまうほどなのだとか。
そんな飼い主さんにとってトルコちゃんは、無くてはならない家族のような存在で、「そろそろ人生の半分を一緒に過ごしていますが、何年いてもその可愛さに飽きることがありません。」と愛猫への思いを語ってくれました。
取材協力:山本さほ(@sahoobb)さん
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