イタズラして「布団でくるむ刑」に処された猫ちゃん、お仕置きのわりに居心地が良くて長居してしまう
猫は主従関係という概念を持たない生き物。自分よりはるかに体の大きな人間とも対等に関係を構築し、しっかりと自己主張をしてきます。ところがそんな猫たちが、ときに拍子抜けするほど無抵抗になってしまうことがあります。
脱力しきって何をされても平然としているその姿は、鋭い視線や俊敏な動きといった普段のイメージとは打って変わっており、思わずクスッと笑ってしまうような可愛らしさを感じさせてくれるのです。
先日、ハチワレ猫のハルくんがお家で見せてくれたのも、そんな無抵抗で可愛らしい姿でした。

実際の写真(提供:飼い主さん)
全身を掛け布団に包まれて、顔だけひょっこりと出している猫ちゃん。その表情はちょっぴり不服そうに見えなくもありませんが、布団は軽いので出ようと思えば簡単に脱出できるハズ。それにも関わらずじっと静かにその場にとどまっている姿がとても印象的です。
普段は自由気ままに生きている猫も、こんなふうに脱力して飼い主さんに身を委ねる瞬間があるのは、おそらく相手に対して信頼感があるから。そんな風に想像すると優しい時間が流れているようにも思える微笑ましいワンシーンです。
この写真が「悪戯をする猫はこう」というコメント共にSNSへ投稿されると、1万件の”いいね”が寄せられるなど大きな注目を集めていますが、猫ちゃんは一体どんなイタズラをしてしまったのでしょうか?
当事者である飼い主さんにお話を聞いてみると、この少し前、飼い主さんは洗い物をしており、猫ちゃんはスヤスヤ寝ているところだったと言います。
ところが、不意に猫ちゃんが部屋に飾ってあったエバーフレッシュ(毒性がなく猫が触ったり少量食べてしまっても、健康被害をもたらすことがないと言われている観葉植物)の葉をちぎり始めてしまったのだそう。そして、それを止めさせようと、戯れるように遊び半分で猫を布団に包んでみたのが写真の光景で、「こいつ、可愛いな、と思いながら包んでいました。」と当時の心境を振り返ってくれました。
一方、包まれていた猫ちゃんの気持ちについては、「遊んでもらってるって思ってますね。」と推測。人間同士なら「やめてよ〜」となりそうな行為も、猫ちゃんにとっては“遊んでもらってる”感覚のようで、まったく悪びれず、ぬくぬくと収まっている姿からは、反省の色が微塵も感じられません。
このあと、猫ちゃんは1分ほど身動きしなかったものの、飽きてしまったのか、布団からのそのそと出てきたのだとか。

ハチワレ猫のハルくん
布団に包まれていたハルくんは4歳の男の子。飼い主さんと出会ったのは保護猫の譲渡会でした。
以前から猫と暮らしたいと思っていた飼い主さんは、ペット飼育可の物件に引っ越したタイミングでさっそく譲渡会に足を運んでみたそうですが、そこでいきなり一目惚れをしてしまったのがハルくん。人間のことが大好きな性格だけど、普段は後から仲間入りした弟猫と一緒に、のんびりしながら過ごしていることが多いと言います。

仲良し兄弟猫ニャ
そんな愛猫たちは飼い主さんにとって家族そのもの。インタビューの最後に「自分の子供のような、友人のような、ルームメイトのようでもありますね。」と大切な存在であることを語ってくれました。
取材協力:はむ(@harusamu22)さん
すでに登録済みの方は こちら