「100万回くらい猫生やり直してるだろ」仏のような顔で目薬を差されるネコの表情が穏やか過ぎると話題に
外で暮らしている猫を保護することは、人間社会や動物愛護の観点からも大切なこと。一方、猫にとっては突然知らない環境に置かれることになるため、最初のうちは恐怖や不安を感じやすいもの。そのため、警戒心や恐怖心から人間を威嚇したり、距離を取ろうとする子が多いと言われています。
ところが、最近SNSのXで衝撃が走っているのは、そんな常識を覆すような1枚の写真。なんと保護されて新しいお家にやって来た初日にもかかわらず、仏のような表情を浮かべている猫ちゃんの姿でした。
仏のような猫ちゃん(写真提供:飼い主さん)
見ての通りこれは目薬を差している時の様子を捉えた写真ですが、猫ちゃんはスーッと目を閉じたまま大人しくしています。その表情はとても穏やかで、警戒心や不安な気持ちなどが微塵も感じられず、口角の上がった口元はむしろ微笑んでいるように見えなくもありません。
一般的に猫は目薬を差そうとすると嫌がる子がとても多く、飼い主さんにとっては悩みのタネ。それなのに、初めてやって来たお家でこれほど安らかな顔のまま目薬を受け容れるとは、かなりのお利口さんなのかはたまた抵抗しても無駄だと悟っているのか、なかなか器の大きさを感じさせる猫ちゃんです。
このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、19万件を超える”いいね”が集まるほどの注目ぶり。写真を見たユーザーからは「猫の表情じゃないw」「よい子過ぎる」「馴染むの早すぎ」「悟り開いてる」といったメッセージが寄せられるなど大きな話題となっています。
動物とは思えないほど表情豊かな猫ちゃんですが、何をどうしたらこんなに尊い顔を見せてくれるのでしょうか。
写真を投稿したXユーザーのあつし(@atsushi_314)さんにお話を聞いてみると、この猫はあつしさんが所属している保護猫団体が保護した子で、発見された時は瀕死の状態だったと言います。野生動物に襲われたのか内臓が損傷するほどの傷を負っていたため、すぐさま動物病院へ運び込まれることになった猫ちゃん。その後、懸命な治療の末になんとかを一命をとりとめ、一週間ほど入院して驚異的に回復してきたことから、あつしさんの家で引き取ることにしたのだとか。
しかし、治療で用いた強い薬の影響により免疫が下がってしまい、重い猫風邪を引いてしまったことから、あつしさんが治療用の目薬を差してあげることに。冒頭の写真はその時の様子を捉えたもので、「これまで様々な猫に目薬を差してきましたが、このような表情をする猫は初めてだったので笑ってしまいました。」と当時の心境を振り返ってくれました。
寝る時の姿勢もリラックス
チップくんと名付けられたこの猫ちゃんは、年齢が生後3ヶ月くらいで普段は元気いっぱいな男の子。あつしさんの家には、自ら拾った子や施設から引き取った子など、以前から3匹の保護猫が暮らしていて、チップくんで4匹目になることから目薬を差すのには慣れているのだそう。
そこで、猫に目薬を差す時のコツを聞いてみると、「躊躇しないことですね、1度猫が暴れるとしばらく出来ないので、ためらわずに首根っこを捕まえてスピード勝負で決めるのがいいかなと思います。」とアドバイスをしてくれました。
物心ついた時から動物と暮らしていたというあつしさん。自身にとって猫は兄弟や子どもと同じように大切な存在なのだそうで、自身のYouTubeチャンネル『《あつし》Channel@猫たちと一緒』では、約10年間にわたって猫たちの動画を日々公開中。
チップくんも登場
インタビューの最後に「猫たちの成長をここまで毎日見られるチャンネルは他に無いと思うので、今回保護したチップくんの生き様を是非見守って貰えたらと思います!」とメッセージを寄せてくれました。
取材協力:あつし(@atsushi_314)さん
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