Amazonの紙で作った猫ちぐらの完成度が高すぎィ!緩衝材を使ったエコなDIYに称賛の声が寄せられる
日本には「塵も積もれば山となる」ということわざがあるように、小さなことをコツコツと積み重ねていくと、やがて大きな成果につながることがあります。
2匹の猫を飼っているXユーザーの写真日記(@syashin_nikki)さんは、Amazonの段ボール箱に入っている”あるもの”を集めて、なんと猫ちぐらを作り上げてしまいました。
完成した猫ちぐら(写真提供:飼い主さん)
猫ちぐらとは、稲わらを編んで作った猫用の寝床のことで、新潟県関川村に古くから伝わる民芸工芸品。多くの人にとって稲わらは無料で簡単に手に入るものではなく、ホームセンターや通販などで購入しなければなりません。
しかし、写真日記さんが猫ちぐらの材料に選んだのは、Amazonの段ボール箱に入っている”あの紙”でした。
コレ、お家にいっぱいあるよね?
箱の中のスペースを埋めるように入っているこの紙は、配送時の衝撃を和らげる役割を果たすもので、Amazonで注文すると多くの段ボール箱に入っています。Amazon社のHPによると、同社は近年プラスチックの削減に取り組んでおり、使用する緩衝材は割れ物の梱包する場合を除いて、プラスチックから再生紙にすべて変更されているのだそう。
しかし、荷物が届くたびにこの紙を丸めて捨てるのは意外と面倒だし、何だかもったいないような気がする…と感じていた人も多いのでは。それを有効活用して猫ちぐらを作るとはなかなかユニークな着眼点。地球にも猫にも優しい取り組みと言えるでしょう。
通気性に優れた猫ちぐら
SNSのXでは3.6万件を超える”いいね”が寄せられるほどの注目を集めていますが、なぜAmazonの緩衝材で猫ちぐらを作ろうと思ったのでしょうか。
飼い主さんに聞いてみると、「緩衝材を使ってバスケットなどが作れることを知り、『どうせなら愛猫たちに喜んでもらえるものを作りたい』と思ったのがきっかけです。」とのこと。確かに猫ちゃんが喜ぶ姿を想像しながら何かを作るのは楽しそうです。
とは言え、飼い主さんは猫ちぐらの作り方を最初から知っていたわけではありません。
それでもネットでいろいろ調べていると、紙紐や新聞紙を使った猫ちぐらの作り方がいくつかあることを発見。それらを参考にして制作に取り掛かることにしたのだそう。
完成するまでに要した期間はおよそ1ヶ月間で、1日の作業時間は平均して3時間ほど。しかし、単純作業を繰り返していれば出来上がるという簡単なものではありませんでした。
制作中のワンシーン
特に苦労した点が、大きさや左右のバランスなどを考えながら制作したこと。本来捨てられる緩衝材を使って作るとは言っても、部屋に置いておくからには恥ずかしくない、カッコいい見た目の猫ちぐらにしたかったそうで、その分試行錯誤する回数が増えていくため作業は難航。手に何度もタコが出来てしまうほどの大変さから途中で何度も心が折れかけたと言います。
そうした過程を経てようやく出来上がったのがこの猫ちぐらなのですが、最後に思いもよらぬ出来事が待っていました。それは完成した途端に愛猫たちが我先にと猫ちぐらの中へ入ってくれたこと。
失礼しますニャ
もともと猫は気分屋な動物のため、愛猫のために何か買ってきたり物を作ったりしても、まったく使わないという無慈悲な態度を取るのはよくあること。しかし今回、苦労して作った猫ちぐらが大人気だったことから、飼い主さんは泣きそうになるほど嬉しくて思わず感動してしまったとのだとか。
手に何個もタコできるし超大変で何度も心折れかけたけど、完成した途端に猫たちが我先にと交互に入ってくれてまじで泣きそうになった
作ってよかった
猫を飼っているお家であれば、自宅でも再現できるかも知れないこの猫ちぐら。どれくらいの緩衝材が必要になるのか気になるところです。
その点についても聞いてみると、「正確な量はわからないのですが、1年分かそれ以上の緩衝材は費やしたかと思います。中の素材はチラシなので、緩衝材が不足することはありませんでした。」と回答。また、紙で猫ちぐらを作るコツについては「ズボラで不器用な私でもできたので、根気があればどなたでも作れるかと思います!コツは特にありませんが、想像以上に力作業です。指にタコができないよう、あらかじめ絆創膏などを貼っておくと良いかと思います。」とアドバイスしてくれました。
完成した猫ちぐらに入ってくれた親孝行な猫は「シャウエン(♀)」ちゃんと、「ハクシャウズ(♂)」くんの2匹。
居心地がとっても良さそう
飼い主さんにとっては大切な存在で、インタビューの最後に「心の支えであり、人生のパートナーです。かけがえのない存在です。……つまり、私の命です! 」と愛猫たちへの熱い思いを語ってくれました。
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