【これは曲がりすぎ】斜めになったハンモックから落ちない猫のバランス力が凄すぎる→飼い主さんが語った急傾斜の理由とは？

しかし、SNSユーザーの猫オババ（@esamakibabaa）さんが先日公開した写真には、ちょっぴり残念な猫用ハンモックが写っていて大きな話題となっています。

それがあり得ない角度に曲がってしまったこちらのハンモック。

もともとはキャットタワーに対して水平になっていたはずのハンモックが、斜めに大きく傾いていて、中に入っている猫ちゃんが今にも落ちてしまいそう。

Cat Press編集部がオンライン分度器ツールで曲がり具合を測定してみたところ、なんと約60度の傾斜であることが判明。日本の法律では傾斜度が30度以上あると急傾斜地、スキージャンプの傾斜角度でも37度となっているため、如何に危険な角度であるかが分かります。

しかし、顔をチラリとのぞかせた猫ちゃんの表情を見ると、意外と居心地は悪くなさそう。むしろ「快適なので邪魔をしないで欲しい」とでも言わんばかりの視線を送っているようにも見えます。

この写真は「…なんか……ごめんやん……」という飼い主さんのコメントと共にSNSのX（旧Twitter）へ投稿されると、3,200件を超えるリポストと32,000件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「なんか切ない」「絶妙なバランス力」「なんという執念」「うちのもなりそう」などのメッセージが寄せられ大きな反響を呼んでいます。

それにしても、これだけハンモックが傾いていると、そこへ行くまでの足場がありません。猫ちゃんはどうやってハンモックの中に潜り込んだのでしょうか。

飼い主さんに聞いてみると、キャットタワーの上から近づいてきて、ハンモックにヒョイッと乗り込むのだそうで、初めてその光景を見た時は「えっ！めっちゃ器用」と感心したと言います。

この後、猫ちゃんは3時間ほど傾いたハンモックで爆睡し、その後は他の子と入れ替わっていたことから、1匹の猫ちゃんがずっと独占しているという訳ではなさそう。実はこのハンモック。お家の中にいる猫ちゃんたちの間でいつも取り合いになっている大人気のスポットで、ハンモックに乗る際には体重がかかってビヨヨ～ォ～ンと揺れ動くことから、スリル満点のアトラクションなのだとか。

飼い主さんのお家は現在、7匹の飼い猫と、12匹の保護猫がいる大所帯。飼い猫エリアには3個のハンモックが、保護猫エリアは2個のハンモックがあるものの、猫の数に対しては不足している状況で、いずれの向きも斜めに曲がったまま。

全てのハンモックが曲がってしまうのには、何か理由がありそうな気もしますが、飼い主さんによると「我が家にはおデブな保護猫がたくさんいるので、ハンモックが限界を迎えたんだと思います」とのこと。確かに重い猫ちゃんが代わる代わる乗り降りしていると、それだけ大きな負荷がかかってしまいそうですよね。

そんな飼い主さんは現在、野良猫を捕獲し（=Trap）、不妊化手術を施し（=Neuter）、元の場所に戻す（=Return）ことで過剰繁殖を抑える「TNR活動」のボランティアに従事しているそうですが、昔から猫と密接に関わっていたという訳ではないようです。

以前は猫という生き物に触ったことすらなく、どちらかというと縁遠い存在であったものの、数年前に訪れた山奥で偶然猫の集団を発見。その時に「この子たちはどうやって生きて行くのか」と心配になってしまったことから、色々と調べていく中で出会ったのがTNR活動。

今回の写真に登場した「ちょろり子」ちゃんはその活動の最中、車に轢かれて血まみれになっているところを保護された猫で、お腹の中の膜が破れて腸が飛び出しており、手術するほうがリスクが高いことから飼い主さんのお家で療養しているのだとか。

たくさんの猫に囲まれて暮らしている飼い主さん。これまで関わってきた猫たちへの思いを聞いてみると、「癒し。存在が神。形、声、影、行動すべてが悶えるくらい可愛いです！」と、溢れんばかりの猫愛を告白。特に保護した時は人馴れしていなかった猫が、1年後に心を開いてくれた時の感動は、言葉では言い表せないほど大きいものなのだそう。また、「保護猫は外で頑張って生きてきた猫たちばかりなので、興味を持ってくれる人や、迎え入れる人が増えてくれたら嬉しいです。」と新しい家族を待っている猫たちへの思いも語ってくれました。

取材協力：猫オババ（@esamakibabaa）さん

記事転載元：https://cat-press.com/cat-photos/hammock-bent-60